目次
デッキレシピ
デッキの特徴
アリシアで防御札を使い回す
従来の白騎士では、アーロンが起動できる9t目まで耐えるため、カイン×カイロスやシャイニングが用いられています。このデッキでは、アリシアによる防御札のループによりこれを実現しようというコンセプトです。防御性能の高さは、アリシア魔導書によってよく知られていると思います。
一般的な白騎士の「攻撃を受けた上で耐える」というものとは異なり、このデッキは「攻撃を防いで耐える」ため、防御面では多少の読み合いが必要です。
手札を抱え込んで戦う
このデッキは、基本的にドローし続けて手札を大量に抱え込んだ状態で戦います。そのため、9t目以降のフィニッシュに向けた戦略を立てやすくなるというメリットがあります。
一方、手札を抱え込んでいる最中にドローカードが枯渇すると詰みます。そのため、ナイスレやリリスのような選択破壊には弱いです。
森の少女でデッキ圧縮する
序盤に森の少女を連打することで山札が圧縮され、終盤にバルキリーやアーロンによる白騎士ヒット率を上げることができます。この戦略自体はこうちゃんさんが白騎士の記事で言及されていましたが、アリシアループでさらに極端にした形です。
ただし、ドローカードが多い分、総SPチャージ量は少ないです。そのため、従来の白騎士ほど簡単にはアルカディアやアルテミスを投げることができません。
不利対面にも勝ち筋を残す
大量にドロー&サーチを行うため、メタカードがピン挿しでも機能するようになります。さらに、それらを使い回すことで不利な対面に対しても粘り強く戦うことができます。詳しくは主な対面で解説します。
各カードの採用理由
ドローソース
【森の少女】
最も使用頻度が高いドローソースです。
ドローソースやアリシアを引いて次に繋げたり、汎用防御札であるルイスを引いて防御を固めたりすることができます。また、先述のようにデッキを圧縮し、終盤の白騎士ヒット率を上げることができます。
【魔道士・リサ】
森の少女に次ぐ、第二のドローソースです。
森の少女が無い場合のドロー択としてはもちろん、白騎士も含めて引きたい場合にはこちらを用います。序盤に森の少女を使えていれば、白騎士を引き込みやすくなります。
【道具屋・シャル】
単に欲しいカードを引き込むだけでなく、 中盤に用いることで終盤に向けたプランの組み立てができます。
また、手札を溢れさせたくない場合に1:1交換できるドロー択でもあります。
【不服の魔女】
手札事故防止&キングへのメタカードです。
どうしてもフィニッシュに繋げられない場合の最終手段です。序盤に森の少女で圧縮できていれば、交換先の手札は白騎士だらけになっているので勝ち筋を繋げられます。
また、苦手なキングに対するメタカードの役割もあります。
【管理者・ホープ】
主な役割は以下の通りです。
- フィニッシャー(白騎士)の調達
- 各種メタカードの調達
- 手札が詰まっている時、森の少女の調達
- 手札に使いまわしたい札がある時、アリシアの調達
- シャルで未来視したデッキトップをシャッフル
上から順に機会が多いと思います。このデッキのほぼ全てのカードに通じており、臨機応変にサーチすることができる優秀なカードです。
デッキがシャッフルされるため、シャルで未来視したデッキトップが変わってしまうことには注意が必要です。
防御&メタ
【支援者・ルイス】
最重要防御札です。チャージしながら相手の攻撃を流すことができ、アリシアと組み合わせることで攻撃チャンスを奇数ターンのみに誘導できます。
特に貫通持ちの魔法剣士、ラース等に白騎士が対抗できるのはこのカードしかありません。アリシアによってその回数を増やすことができるのは、このデッキの大きな強みです。
【ラファエル】
あらゆる厄介な召喚時効果を止めることができる強力なメタカードです。
本来はピンポイントで当てる高度なプレイングが要求されますが、アリシアで使い回せることでそのハードルを下げています。
【無言の支配者】
魔導書をはじめとする手札発動系メタです。
アリシアのお陰で複数回打つことができ、うまく当てられれば不利対面でも勝ち筋を繋ぐことができます。
【ロイヤルサーヴァント】
攻撃成功時能力に対するメタです。
一般的な白騎士であれば3積みもありますが、このデッキでは「攻撃自体を防ぐ」ため1枚の採用に抑えています。
【アーマーナイト】
天候デッキメタです。アルカディアを気軽に投げられない分、灼熱、竜巻といった天候依存度が高いデッキに対する有効打となります。
また、全体的にチャージ量が少ないこのデッキにおける唯一の8チャージャーです。
白騎士
【白騎士天使・アテナ】
手札を詰まらせず、最も気軽に投げられる4盾です。
コスト減少はアリシアと相性が良く、軽くなった白騎士をループさせることで更に防御性能が向上します。
【白騎士天使・バルキリー】
4盾その2です。こちらは防御しつつ白騎士を引き込むことができます。
森の少女で圧縮してから使うことでヒット率をあげたり、シャルで未来視してから確実に引き込んだりすることもできます。
【白騎士団長・アーロン】
デッキの要です。9t目までにこのカードを用意することを目指します。
奇数ターンに打つことで、次のターンに投げる白騎士アタッカーをアリシアで使い回せます。
【白騎士指揮官・アルカディア】
言わずと知れた最強の盾です。アーロンの次に用意する優先度が高いカードです。
アーロンで最強の矛に変えて攻撃するのはもちろん、ここぞの場面でアタッカーに当てて大ダメージを狙う、相手の決め札への緊急回避策としての使い方も重要です。
基本的な立ち回り
マリガン
個人的にはおおよそ以下のような基準でマリガンしています。
①基本的に残す
ドローソース(2枚まで)、アリシア
②ドローソースがあれば1枚残す
ルイス、4盾(、メタカード)
③森の少女を含むドローソースが2枚あれば残す
アーロン
序盤(ドロー)
あれば森の少女、なければその他ドローソースでドローを進めていきます。ドローしている内にアリシアを引くか、引けなければホープを使って確実に持ってくることができます。9t目まで耐えてSPを確保することが目的なので、必要ないと判断すればアリシアなしで戦うこともあります。
アリシアでドローソースを使い回すことを考えすぎず、「ドロー先にもドローソースはいる」と考えて積極的にドローしましょう。そうすることで、ルイス等の防御札も充実し、終盤に向けてのプランも立てやすくなります。
中盤(防御)
攻撃には適宜対応していきますが、全ての攻撃をルイスで受けていては相手は連打すればいいだけになってしまいます。
相手のアタッカーが詰まっている時や、貫通や破壊がなく確実に受けられると判断した時は、4盾を投げて防御した方が良いです。また、あえてそのまま攻撃を受けてSPを消費させることもあります。相手がチャージしている間に、こちらの準備を進めることを考えましょう。
終盤(フィニッシュ)
相手の攻撃の合間を縫って、フィニッシュに向けたプランを立てていきます。
【プラン①】アーロン&アルカディアを手札に確保する
最も基本的なプランです。ホープやバルキリーを駆使してフィニッシャーを確保しておき、9tアーロン→アルカディアを目指します。アルカディアを持ってくる余裕がない場合や、SPが足りない場合は4盾で妥協する場合もあります。
【プラン②】シャルで未来視する
シャルでデッキトップを見て、その結果に応じた準備をします。
例えば、手札にアーロン、デッキの上から2番目にアルカディアがいた場合、アーロンのドローでアルカディアを引けることになります。直前までデッキに置いておくことで、相手からの妨害を受けずに奇襲を仕掛けることができます。
また、未来視でバルキリーのドロー先を予め見ておくことでも、似たような動きができます。
この際、ホープを使うとデッキがシャッフルされるため、注意が必要です。
【プラン③】アルカディアを当てる
アーロンを使った勝ち筋が難しいと判断した場合のプランです。
中盤に4盾を当てていると、思いの外相手のLIFEが減っていることがあります。リーサルを見逃さず、短期決戦を望む相手にアルカディアを当てましょう。
速い攻撃が特徴の赤十字、アグロに対してとることが多いプランです。
主な対面
vs.暗黒
有利対面です。元々SPを多く貯めるデッキではないため、マジックジャックやマッドガンナーよりもアルフレッドをしっかり止めましょう。
フィニッシュに向けて、エリカのケアができるとなお良いです。そもそも天候変化させない、アーマーナイトで快晴にする、SPを多めに貯めてアルカディアを投げるといった対策があります。
vs.カウンターブレイド
カウンター暗黒や灼熱、双槍に採用されるカウブレは、アルカディアの一撃を牽制されるため不利です。しかし、アリシアで試行回数を増やせるこのデッキでは読み合いでやや優位に立てます。
また、フィニッシュまでの被ダメを9以下に抑えることで、LIFEが15以上残ります。すると、4/14盾による攻撃で1回までならカウンターを受けることができ、アリシアループによる4盾の二撃を狙えます。このように、一般的な白騎士と比べてカウブレへの対応力は高いです。
vs.白騎士
最終的にアーロンの投げ合いになるため、メタとしてラファエルを確保しておくと良いです。ホワイトウィッチやアルテミスへの対策にもなります。
また、できるだけ多めにSPを確保したり、アテナでコストを下げたりしておくと、アルカディアを連投できるようになり最終盤で打ち勝てます。
vs.緑竜
CGSや竜巻等に採用される緑竜ですが、こちらにSPチャージを阻止する手段はないので出されることは諦めましょう。むしろ、出されてからが勝負です。
- ラファエルで9t目まで粘る
- ルイスでチャージャー化する
- アーロン→アルカディア
この手順で突破しましょう。アリシアでループできる分、一般的な白騎士よりもルイスを当てやすいです。
vs.キング
緑竜と同じくCGSや竜巻等に採用される、手札を抱え込むタイプの天敵です。
タイミング良くラファエルを当てることは現実的でないので、以下のどちらかの方法で対策します。
①不服の魔女を使う
最も有効な対策です。ホープで不服の魔女を引き込んだ上で、森の少女でデッキを圧縮していけば不服の魔女を使っても白騎士が不足しません。
②先にリーサルを確保する
終盤である程度白騎士を出せる準備が整っている場合のみ可能な対策です。
①と②のどちらの場合においても、エイリーンに絶対召喚を解除されないよう注意が必要です。
vs.魔導書
不利対面ではありますが、無言の支配者によって妨害ができます。相手のドローソースの状況や、魔導書の量などによって当てる対象を判断しましょう。
ナンシ型よりも、デッドをループされるアリシア型の方が苦手です。ヒーリングプリンセスを引かれる前に、最速で勝負を決められるように準備しましょう。
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
このデッキはプレイング次第でいくらでも伸びると思います。まだまだ研究の余地がありますね。
白騎士使いたいけど読み合いは嫌いじゃないよ、という方はぜひ一度使ってみてください!